2008年版のセキュリティソフトの特徴
○セキュリティーソフトの使い方を確認
 パソコン内のデータを破壊したり、起動不能にする危険のあるウイルスに対抗する機能は、WindowsなどOS(基本ソフト)側では備えていません。そのため、利用者側で市販ソフトを購入するなどして、対策する必要があります。
 その際、1台のパソコンにインストールするセキュリティーソフトは一本にしておきましょう。複数ソフトを入れると機能の競合により、逆に検出率が下がったり、パソコンの動作が極端に遅くなるなど、トラブルの原因になるためです。また、統合セキュリティーソフトは、ウイルス対策以外に、外部からの侵入を防ぐファイアーウオールの機能を搭載し、Windowsの持つ機能と競合する場合があります。その場合、Windowsの機能をオフにして、統合セキュリティソフトで全体を管理する方法がおすすめです。セキュリティ状況をまとめてチェックできるためです。
 いずれのソフトも、通常の利用であれば、特に設定を変更する必要はありません。初期設定のままで使い始めて大丈夫です。


ノートン・インターネットセキュリティ2008
 シマンテックの「ノートン・インターネット・セキュリティ2008」は、今年から標準パッケージ1本で3台のパソコンまでインストール可能としています。家庭で複数台のパソコンを所持する現状に対応したものです。個人情報を保護するため、ショッピングサイトなどの入力フォームに情報を入力する際にサポートし、それ以外の場所では情報の流出を制御するなどの機能を搭載します。
 操作画面はより洗練されて、初心者の操作する「ホーム」画面と、中上級者向けの設定画面が完全に分離されています。設定画面では、接続状況や使用ソフトにあわせて詳細な設定が行えるため、従来からのノートン利用者も安心して利用できます。

ウイルスバスター2008
 トレンドマイクロの「ウイルスバスター2008」は、昨年版から引き続き、標準パッケージ1本で3台のパソコンまでインストールできます。従来通り、設定画面のわかりやすさが特徴で、メニューの名称なども初心者にわかりやすく工夫されています。ホームネットワークの管理など、家庭向けの機能を搭載することも特徴です。家庭内で複数台のパソコンを使用し、初心者の利用が多い場合にも、おすすめできます。

カスペルスキー インターネットセキュリティ7.0
 ジャストシステムの販売する「カスペルスキー インターネットセキュリティ7.0」は、ウイルスを検知するための定義ファイルを1時間に1回更新するなど、高い信頼性が特徴です。有害サイトを制限する新機能など家庭向けの機能も搭載しますが、高度なセキュリティー性を求めるビジネスユーザーに特におすすめです。

マカフィーインターネットセキュリティスイート
 マカフィーの「マカフィーインターネットセキュリティスイート」は、ファイルバックアップなど、セキュリティー以外のメンテナンス機能をパックにしていることが特徴です。新機能では、検索結果に対する安全評価を表示します。ヤフーやグーグルなどの検索結果の一覧に、各サイトの安全評価がアイコン表示されます。利用ユーザーの権限を設定する保護者向け機能や、好ましくない画像を自動検出するなど、家族向けの機能も搭載しています。家族で1台のパソコンを使用し、メンテナンスを含めた機能強化をしたい場合におすすめです。

○アップデート、バージョンアップの必要性
 いずれのソフトも使い続けるには、アップデート機能を有効にしておくことが必要です。常に新しく誕生するウイルスに対抗するため、ウイルスの定義ファイルを更新する必要があります。初期設定では有効なので、そのまま変更せずに使いましょう。
 ほとんどのセキュリティソフトは、1年でこの更新期間が完了します。そのままでは新しいウイルスや新たな脅威に対応できなくなるので、継続の契約やバージョンアップを検討してください。


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